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「20代の4人に1人が終活をしている」
そう聞いたら、驚きませんか?
実は終活に取り組む20代は26.8%。なんと70代に次いで2位なんだそうです。「終活=高齢者のもの」というイメージは、もう古いのかもしれません。※出典:葬儀会社ティア「終活に関する意識調査」(2025年)
「なぜ20代が?」と思いますよね。
背景には、身近な人の葬儀に参列した経験や、「もしもの時」を現実的に考える人が増えたことがあるといわれています。
さらに近年は、SNSやデジタル社会の影響も大きいようです。スマホの中には、写真やSNSアカウント、サブスク、ネット銀行など、自分しか分からない情報がたくさんあります。
「突然何かあったら家族が困るかも」
そんな思いから、スマホやデジタルデータの整理をきっかけに終活を始める人も増えています。
また、「人生の終わり方は自分で決めたい」「家族に迷惑をかけたくない」という価値観も、若い世代では強くなっているそうです。私が若い頃では考えられない、若者までが終活を考える。そんな時代になっているのだと考えさせられます。
終活はもう、「死ぬ準備」ではなく、これからを自分らしく生きるための準備へと変わってきているのかもしれません。
かくいう私も、その一人です。もちろん20代ではありませんが、自分らしく生きることと、残る家族に迷惑をかけたくないという思いから始めた終活で、暮らしが大きく変わりました。
そして驚いたのは、片付けで部屋がすっきりしたことだけでは終わらなかったこと。終活を始めてから、片付けの副産物として、無駄遣いが減り、自然とお金が残るようになったのです。
私自身、終活を始めた理由として「死ぬ準備」がしたかったわけではありません。もし私に何かあったら、子どもたちが片付けることになる。迷惑をかけたくない。そんな思いから始めた終活が、結果的に暮らしやお金の使い方まで変えてくれました。
残された家族が片付けで大変な思いをしているのを、身近で見たことも原因だったかもしれません。
本人には大切な物でも残された人にとってはゴミでしかない物も多くあるということ。
片付けるために、多くのお金がかかること。
だから遺品整理のお仕事があるのでしょうね。孤独死ばかりではなく、残された家族には「情」もあるために片付けはとても荷が重いのだと思います。
実は昔からミニマリスト気質だった私
振り返ると、私は昔から物が少ない暮らしが好きでした。
高校生の頃、実家の引っ越しをきっかけに真新しい6畳の洋室が自分の部屋になったのをきっかけに、部屋に置いたのはベッドと机だけ。部屋はモノトーンで統一し、漫画など趣味のものは備え付けのクローゼットへ。今思えば、「ミニマリスト」という言葉がまだ一般的ではなかった頃から、そんな暮らしをしていたのだと思います。
引っ越し時にモノトーン宣言した私の部屋にかわいいピンクのブラインドが付けられていた事で、父に激怒した事が今では笑える思春期の思い出です(笑)
18歳で実家を出て、東京で一人暮らしを始めたときも、ワンルームの部屋にベッド、テレビ、小さな冷蔵庫、オープンクローゼットだけ。必要最低限で十分満足できる生活でした。
そもそも「ミニマリスト」という言葉は、1960年代のアメリカで生まれた「ミニマルアート」が由来だそうです。装飾をそぎ落とし、最小限の要素で作品をつくる芸術のこと。それがいつしか、暮らし方を表す言葉になりました。
とはいえ、ミニマリストと聞くと「物が何もない、がらんとした部屋で暮らす人」をイメージしませんか?正直に言うと、今の私はそこまでのミニマリストではありません。
ただ、「自分にとって大切なものだけを、最小限に持つ暮らし」は大切にしています。あと、色は白・黒・グレーのものを選ぶというこだわりはあります。
今の私には、“ゆるミニマリスト”くらいの言葉のほうが、しっくりくる気がしています。
結婚・出産で物は一気に増えた
23歳で結婚し、子どもが生まれると生活は一変しました。子どもの服、おもちゃ、学用品、パートナーの持ち物。気づけば家中が物でいっぱいになっていました。
思い出すと特に印象的だったのは、ディズニー英語システム。カラフルで大量の教材が部屋いっぱいに並び、大型のおもちゃも増えていきました。そして子どものおもちゃはカラフルなものが多いですよね。
最近はとってもおしゃれなベビー用品も多くなって羨ましいなあ、と思います。
最初はストレスでした。でも、人って慣れるものです。気づけばその生活が当たり前になっていました。絶対無理だったのはキャラクター物の洋服を着せることくらいだったかな。
比べることが、買い物を増やしていた
子育て中は、どうしても周りと比べてしまいがち。子どもの服や持ち物、ママ友の持ちものや服。SNSが広がるにつれ、「映える暮らし」も気になるようになりました。
「一度着た服だから、ランチのために新しい服を買おう」そんな見栄の買い物もしていました。
「〇〇ちゃんのママはいつもおしゃれだね」「〇〇ちゃんのお洋服かわいい」そんな会話をお互いにすることで、承認欲求を満たしていたような気がします。
でも今振り返ると、どうでも良いことだったと思います。
見栄のために使ったお金、一体いくら位無駄にしたんだろう・・。
子どもが独立し、終活を考えるようになった
子どもたちが独立し、おひとりさまになりました。そこで自然と考えるようになったのが終活です。
きっかけは、とてもシンプルでした。もし私が急に亡くなったら、片付けるのは子どもたち。迷惑をかけたくない。そして正直に言うと…見られたら恥ずかしい物もある(笑)。そう思ったことが、終活を始めた理由です。
終活というと「死ぬ準備」みたいでネガティブに聞こえますよね。私も最初はそう思っていました。
でも実際に始めてみると、まったく逆だったんです。物・お金・人間関係を整理していくと、毎日がどんどん軽くなる。終活は「人生の終わりの準備」というより、これからを自分らしく、身軽に生きるための準備でした。
「足るを知る」を覚えたら、お金が貯まり始めた
終活を始めてから、一番変わったのは価値観です。「足るを知る」を意識するようになってから、自然とお金が残るようになりました。具体的に変わったことをお話しします。
一番効果が大きかったのは、洋服やバッグでした。「足りないから買う」のではなく「本当に必要?」と一呼吸おくようになっただけで、必要以上に買わなくなったんです。
それだけで、年間およそ20万円。我慢して節約したわけでもないのに、気づけばそれくらいのお金が自然と残るようになっていました。
20万円あれば、ちょっとした旅行にも行けますよね(笑)。同じお金でも、見栄のために使うのか、好きなことに使うのか。その差は大きいなと感じています。
服とおしゃれの考え方が変わった
もともとおしゃれは大好き、毎日違う服、違う靴、違うバッグで出かけたい。
新しく買った服にあうバッグや靴を買い、限定や雑誌で話題の物で自己満足したい私。
- 見栄のための買い物をやめた:人は思っているほど自分を見ていません。比べることをやめると、不思議なくらい買い物が減りました。
正直、前日会社のとなりの人がどんな服を着ていたか思い出せない日もあるくらい、自分も他人のことにあまり興味はない。 - 黒い服が増えた:食べこぼしが目立ちにくく、シミ取りの手間も減り、お気に入りを長く着られるから。変化はアクセサリーやメガネ、メイクで十分楽しめます。
- 着心地には妥協しない:高い服より、着心地がよくてシワにならず、アイロン不要なもの。毎日気持ちよく着られる服を選びます。
- お気に入りばかり着る:結局、人はお気に入りしか着ません。だから枚数はいらない。
実際このブログを書いている6月の1週間、お気に入りの3着の服をローテーションで着回して十分でした。
物の持ち方を見直した
- 目に入って嬉しい物だけ残す:「これ好き」と思える物だけがある暮らし。
- 買う前の妄想時間:「本当に必要かな?」「置く場所は?」「1年後も使う?」と考えているうちに、欲しくなくなることもあります。
- 鍋やフライパンは兼用できるものを:「○○専用」の道具はできるだけ持たず、一つで何役もこなせる物を選びます。
- 天袋には入れない:何年も開けていない天袋に入っている物は、私にとっては「ない物」と同じでした。
- 収納グッズは慎重に:収納用品があるからそこに物を入れてしまう。必要最低限の収納用品に減らしました。
- 本当に必要な物は「1日ないだけで困る物」:私にはスマホ・イヤホン・パソコン。逆に1日なくて困らない物は、案外なくても暮らせます。(着る服などは別です)
- レンタルで試す・期間限定で使う:除湿機は梅雨時期だけレンタル、お掃除ロボットは自分の家に合うのかレンタルで試してみる。旅行のスーツケースはレンタルで最高級品を使う。
今では冠婚葬祭用の服や、ブランド品などもレンタルがありますから、短期間しか使わないものや、高価で悩んでいるけど使ってみたいものなどはレンタルがおすすめです。
ちなみに、私が旅行のときに使っているのもレンタルのスーツケース。サムソナイトのような高級ブランドも、買うより安く、しかも家に収納場所を取りません。
お金をかける場所は決めている
なんだかミニマリストやシンプル生活って、最小限のもので、貧乏くさいキツキツ生活のようなイメージですが、そうではありません。
- 家族や友達との旅行
- 学びや勉強
- 健康への投資
- 肌のお手入れのための投資
物より経験。これが今の価値観です。
そして私にとって「これがなければ困るもの」の第1位は健康です。健康なら働けますし、働ければ、お金はまた得られます。だから健康のメンテナンスには時間もお金も使います。
もうひとつ、日本は災害が多い国です。最近も地震が頻発していますが、いざ大きな災害があったときに、物が少ない方が避難もしやすく、片付けもしやすい。もしもの時に家族の負担も減らせます。地震大国だからこそ、物は少なくていいと思っています。
頭より高い位置に何も置かないというのが理想です。
終活で手放したのは、物だけじゃない
終活で手放したのは、物だけではありません。
SNSを見てモヤモヤする相手。比べて落ち込む相手。友達や知り合いでもそんなことありませんか?
そんな人は、そっとミュートしました。心の荷物も、少ない方が生きやすいと感じています。
終活は、体力があるうちに
片付けには思っている以上に体力が必要です。そして、大型家具や家電の処分には、結構なお金もかかります。人に譲る、売るとしても面倒な作業が付き物です。
一緒に手伝ってくれる人がいない場合は、高いところから荷物をおろしたり、まとめたゴミをゴミ捨て場まで何往復もして運ぶ作業など、意外と大変な作業が多いので、涼しくて、窓を開けっ放しに出来るようないい時期に短期集中で一気に片付けてしまうのが一番いいと思います。
無駄な出費の元になっている
ある日、一通の通知が届きました。
「カード会員 年払い料金のお知らせ」
年払いのクレジットカード…?まったく身に覚えがありません。届いた内容をChatGPTに調べてもらうと、セゾンカードのシネマイレージカードでした。
このカードは、映画を見れば年会費が無料になる仕組み。でもその年はたまたま別の映画館を使うことが多く、1年間まったく使っていなかったんです。そのせいで、年会費が発生していました。
そんな仕組みがあることすら知らなかった私。なんだか損をした気持ちになり、年会費は支払いつつ、そのカードは解約することにしました。
「もっと早く整理しておけばよかった」。使っていないカードも、放っておくとお金が出ていきます。終活の片付けは、こういう“見えない出費”に気づかせてくれました。
まとめ
「足るを知る」とは、我慢することではありません。自分にとって本当に大切なものを知ることです。価値観は人それぞれ。家族と暮らしていても、一人暮らしでも、大切にしたいものは違います。だからこそ、自分だけの「足りる」を見つけてほしいと思います。
終活は、人生の終わりの準備ではありません。これからの人生を、自分らしく軽やかに生きるための準備。私はそう考えています。


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